膣は子宮へと通じる筋肉のある管です。その外側口は外陰部に囲まれています。膣炎はこの膣の炎症です。膣の組織は赤くなり、はれて、ひりひりするような感覚などがあります。おりものが増え、悪臭があり、痒みや、焼けるような感じが起こります。これらの症状は、女性にとっては珍しいことではありません。 女性に膣炎があるときには、パートナーにも影響することがあります。男性は全く症状がなくても、病原菌を保持していてそれを女性にうつすことがあります。しかし、すべての膣炎が感染によるものではありません。性的接触が全くなくても膣炎が起こるのです。 膣の細菌感染が最も多い原因ですが、それ以外の原因もあります。治療をするためには、その原因を発見しなければなりません。しかし、なかなかうまく治らなかったり、非常に不快感を伴うこともあります。膣炎は普通は危険な病気ではありませんが、放置しておいて治るものではありません。
幸いなことに膣炎の治療に使用する薬剤は大変有効です。適切な治療をすれば、治ってしまい長期的な影響をもつことはありません。感染以外の原因による膣炎も原因が発見できれば解決できます。
多くの女性はその生涯のどこかで膣炎を経験します。膣炎は不快でいやなものですが、治療すれば治るのです。再び快適な生活が送れるよう、治癒するまで定期的に通院しましょう。
治癒するまでは性交渉は控えてください。