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循環器・内科系の病気について

慢性糸球体腎炎<まんせいしきゅうたいじんえん>

病気について

慢性に経過する糸球体腎炎は、異なる症状や、組織の変化が異なる疾患の集まりですが、わが国では、慢性に経過する原発性糸球体腎炎をまとめて慢性糸球体腎炎としています。

つまり、タンパク尿、血尿、円柱尿の存在や高血圧が持続する原発性腎炎を慢性糸球体腎炎とよぶことが多いです。
症状として、タンパク尿(ときにはネフローゼ)、血尿、円柱尿、高血圧などが認められ、腎機能低下、クレアチニンクリアランス(糸球体ろ過値)が60ミリリットル/秒以下の症例では多くが進行性の経過を示します。

治療法について

食事療法と薬物療法が必要となります。
食事療法では、低タンパク食(1.0~0.8グラム/日)、低塩食(6~8グラム/日)、カロリー制限(30~33キロカロリー/キログラム)、水分制限(腎機能が正常で乏尿、浮腫がない場合には制限なし)を行います。

薬物療法は、血尿、タンパク尿に対しては、抗血小板薬、抗凝固療法、線溶療法、副腎皮質ステロイド薬を用います。
また、高血圧に対しては、降圧薬、利尿薬を用います。

最近の知見では腎臓の糸球体(尿を生成する装置)内の圧力が高くなると糸球体が壊れていくことが広く知られるようになり、糸球体の圧力を下げる種類の降圧剤が第一選択となっています。これは副作用が起きない限り高血圧が著明でなくても使用します。

症状はひどくなくても慢性の病気ですので先を見越した長期的な治療が必要となります。

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